2016年04月07日
都道府県立武道館は全国で45館ありますが、新潟県と長野県ではまだ建設されておりません。
しかし、新潟県では平成31年に上越市でオープンする予定となっており、一方、長野県では有識者による基本構想検討委員会を立ち上げ、昨年12月にその委員会から県教育長に建設に向けての報告書が提出されました。 そのときに、長野県の方から、「武道館らしさ」とは何ですか?という意見を求められたことがありました。 この「武道館らしさ」と言う言葉は大変むずかしい質問です。 ハード面では、建物の外観は瓦葺き、ナマコ塀や白い壁などお城や武家の屋敷をイメージしたものでしょうか。植栽では、松や椿など緑で囲まれた庭とその中に菖蒲の花。そして武道教室の新入生を迎える四月には花咲く桜がほしい。さらに、これからは生涯スポーツの実践の場であることと、見るスポーツの振興のための諸機能・設備が必要と考えます。 そして、ソフト面では、この場所で「武道」を習いたい。習わせたいと感じる施設。つまり「挨拶」や「礼」ができ日本人として基本的な作法や習慣やを育むことのできる場所。 このように考えると、「武道館らしさ」とは武道を通して心と体を鍛え「日本の心」を育てる機能をもった施設であるといえるのではないでしょうか。
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